景観をつくる思想

近年からの活動でカラーコーディネーターという人たちが活躍しているのが目立ちます。

色の力を分析して科学的に利用しようということで良いことと思います。

景観という分野にもだいぶ入ってきて向上的な活動をしているようです。

私はもう一つ色だけでは足りないと思うのです。

色の利用というとカラーチャートで見てということになってしまいます。

こと景観ということからすればおかしなことです。

素材が何かということが抜け落ちているのではないでしょうか?

日本の景観の分野は基礎がありません。

もともとランドスケープという考え方は欧州から持ち込んだものです。

見よう見まねで形を整えてビジネスにしている業界がありますが、思想がないのではないかといつも考えさせられます。

だから景観づくりで無機質なプラスチックを多用します。

アルミ板で壁を作ります。

景観は無機質になって風化で情緒が見えてくるということもありません。

戦後はトタン板で屋根や壁を作っていた家がありました。

これは応急的で安く上がるからという理由からなのです。

現在はトタンがプラスチックやアルミに変わっただけなのです。

景観は歴史、アイデンティティー、そして未来への思想を表す重要な部分です。

いつまでも”思想がないのがアイデンティティーだ”なんてならないようにしたいものです。

SITEC

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