生物多様性保護思想の顕在と、生物破壊の同時行動

生物多様性、除草

ここのところの環境問題の解決についての指針は、エネルギー改革と生物多様性の2つに焦点が当てられてると感じる。
エネルギー政策については、省エネルギーが市民に勧められたり、電気・ハイブリッド自動車の普及推進、そして暖房などについて再生資源の活用が求められている。
その殆どが電力についての改善であり、エネルギー企業の行動に期待される。
それ以外では暖房などは水素化、バイオマス化という一般家庭の選択により改善されるものとなる。

生物多様性についてはどうだろうか。
現在の生物多様性という言葉は、生物が生活する自然環境であったり、ビオトープのことを指して使われているように思う。
様々な環境活動があるが、我々は効果的な生物多様性の維持活動をしているだろうかと疑問だ。
多くの人たちが住む都市において、雑草が生えるのが嫌だからと除草剤を撒いて駆除したり、アスファルトを敷いて植物が生えない環境を作ったり、管理が大変だからと樹木を伐採してしまったりなどの行動が目立つ。

エネルギー問題は方向性が見えるが、生物多様性の効果的な改善行動は見えてこない。
生物多様性の確保は、包括的な倫理の普及が必要だともいえます。

JAPAN FOREST WOOD BENCH

座板がメタルのベンチを作ったことがある。


座ってみてどうですか?

えっ?

冷たくないですか?

確かに冷たい。

ベンチは木で作るものですよ


それからベンチは木で作ることにした。

教えてくれたその人の笑顔は今でも忘れられない。

ボランティア行為は地域創生に働かない?

都市景観

地域創生は地域社会が発展的に持続する状態だと考えます。
そうするためには地域の住民一人ひとりが社会に対して貢献することが必要です。
貢献の成果について、その対価を得てまたそれを交換します。
そのために交換可能な方法があり、それが経済活動であります。

最近増えているのが行政が主導するボランティアです。
例えば、公園の花壇管理などが非常に多い現状があります。
公園管理の事業費が削減されてから当たり前のように増えました。
団塊の世代の定年退職とも重なり、時間がある方が増えたことも参加者としての供給を増やしたのです。
しかし、公園でいうと行政が市民から税金を徴収して管理を行うことを前提として造成していることから、行政が行わなければならない責任があるのです。
管理が行えないというのならば行政のマネジメントに問題があるのではないかと考えています。

それでも、『老後ボケるのが嫌だ』という理由でボランティアに参加する人も多いのです。
『社会貢献』という合言葉で活動していますが、内実は殆どが目的は『主観』です。
これらのことが実情です。

行政が行うボランティアには啓発行為ということがあります。
『〜をすると社会貢献になりますよ💌』というものです。
人を雇って啓発を促すのです。
大学の心理学の教授がボランティアの勧めを行なっていた事例も見受けられた。
教授によると、『ボランティアをやる気にさせる方法』があるという。
行政が行うボランティアでこの事例は行き過ぎだと思えます。

筆者は行政が税金を使って行う管理業務ならばボランティアに報酬を支払った方が良いと考えています。
予算は税金で徴収している筈です。
行政の金庫で眠っているお金を市民に回すことは地域の経済効果として有効です。

社会を発展させるものが経済活動ならば、
ボランティアに経済活動が伴わないことは地域創生には繋がらないと言えないでしょうか。

災害支援や人命救助などの緊急を要したり、組織が合理性を促進しないような特別なボランティア活動は別として、
常態的、計画的なボランティアには報酬を支払うべきだと考えています。

東京五輪のボランティアは更に不可解です。
本来就業する必要がある若い世代が参加してもいます。
個人も社会も発展するためにはボランティアにも報酬が必要でしょう。