ヒグマ駆除

持続可能性

ここ10年ほど、札幌の市街地に頻繁にヒグマが出没する。
つい1週間ほど前から筆者の住む町内にも現れていた。
市街地につき、危険性があるので駆除するために警察やハンターが辺りを見回っていた。
こういう場合にはヒグマに詳しい専門家も調査に入る。
周辺の調査をすると、ドッグフードや煮干しがばらまかれている痕跡があったという。
何者かが熊に餌付けをしていたらしいとの見解だった。
1週間ほど経た昨日ヒグマはハンターによって駆除された。
若い個体だったという。

自然界に生きる生物が生きるために食物を探し山野をさまよう。
人間社会に入り殺された。
日本の社会では野生生物に餌付けをしてはならないというルールを作っている。
それが法である。

先日庭にあるクルミの木にエゾリスが訪れた。
しばらく木の頂や幹を走り回り遊んでいた。
地上に降りた瞬間どこからともなくノラネコが現われ逃げるリスを追いかけて消えた。
それからエゾリスを見ない。

この辺はノラネコに餌付けをしている人が住んでいる。
おかげで10匹のネコが我が物顔でうろついている。
エゾリスは在来生物でノラネコは外来生物である。

都市には社会のルールを守らない人がいる。
札幌ではカラスやキタキツネに餌付けをする人もいる。

環境のリテイラシーが低いということも言われるが、その前に社会の一員として法は守らなければならないだろう。

生物多様性を守るためにも社会の法が尊重されなければならない場合がある。

有機質素材

有機質素材とは生物の生命活動によって作られた素材といわれます。

身の回りに何があるかというと、

1 洋服やタオル、ガーゼやシーツなどの綿。
工業の現場ではクレーンの荷を吊り上げるロープにも使われます。
吸水性があり、伸縮が小さく、軽くて引っ張り強度に優れる。

2 ガーデン道具や建築、土木、調理用品などの木質の取っ手や柄。
熱を伝えにくく、感触が体に馴染みます。

3 ブラシには欠かせない獣の毛。
適度な柔軟性と反発力、保液性に優れています。

有機性素材は化学合成物資には置き換えられない利点を持ち合わせています。

有機性物質としての木質

木製 プランター SITEC

木質が時代から淘汰されてきた頃、私もいつか木質に変わる素材が開発されると考えた。
その時代に使用されていた木質素材はそれまでの過渡にあると、新素材に期待を膨らませていた。
ところが最近になって思うことは、木質に変わる素材への期待はそれよりももっと以前から、かなり前からあったのではないかと考えるのだ。
70年代の車のダッシュボードは木質でもないのに木質らしいプリントが施されていた。
木質への憧れは本物を使う問題を検討した結果として偽物を使用した。
プリント木質を使う理由は高級感を醸し出すためであったという車マニアの分析もある。
なるほどそのような車は高級車であった。
そこまでする木質への崇高な想いだけはあったのだ。

と古い時代の慣例を思い出す。
しかし、逆さまに現代を省みるとプリントした木質はありとあらゆるところにある。
現代こそ木質を求めるところに素材がない。
木質を求める消費者に木質が行き渡らない。
事業者はこれは木質に変わる素材だよとばかりにプラスチックを木質に見せた製品を出してくる。
この木質まがいのものは木質の感覚を満足できてない。
食料は99%が有機性のものであり、生命体の働きを借りずに人間がそのタンパク質を合成することには成功していない。
偽木質も同じように人間が満足するような感覚を出すことは難しいだろう。

しかし、本物の木質は消費者が求めれば手に入るのだ。