日本では多くの木材を防腐処理を施して使用しています。
耐久性に関する事項、即ち耐朽性・耐湿性・耐蟻性がそれほど高くない樹木が経済的に優れているため、防腐処理をして安心を提供します。
しかし、この安心はそれほど信頼おけるものでもないので、気休めと考えた方が良いでしょう。
耐久性に関する事項、即ち耐朽性・耐湿性・耐蟻性がそれほど高くない樹木が経済的に優れているため、防腐処理をして安心を提供します。
しかし、この安心はそれほど信頼おけるものでもないので、気休めと考えた方が良いでしょう。
耐朽性能について、使う場所によって大きく異なるので一概にはどの樹種が優れているとか劣っているとかは言い難い部分があります。
屋外で使用するベンチなどは、比較的乾燥が促されるので腐食の影響は緩慢です。
しかし、これを湿気が常に高い環境で使用すると影響は非常に大きくなります。
プランターなどの様に湿気が溜まりやすい製品に関しては、耐朽性能の高い樹種でなければなりません。
そして、それこそ最新の加圧注入防腐処理により一安心となるわけです。
加圧注入の効果については殆どの人が非常に効果があると考えているのが現状です。
しかし、実際は防腐薬剤が優れていたとしても、加圧注入をおこなった木材はそれほど防腐効果はないのです。
これは、ACQの加圧注入防腐処理を施した木材の断面です。
緑の部分が薬剤が処理された部分です。
この部分は薬剤が効いているので防腐効果はあるのでしょう。
しかし、内部はまったく効いていません。
木材は小口から仮道管や道管を通って外部に通じていますので、カビの胞子が侵入すると内部から腐食が始まります。
木材のひび割れによっても腐食は発生します。
これらのことから、耐久性の高くない木材に加圧注入をしたからといって、期待する様な安心はできないのです。
製品の使い方を想定し、どれだけの耐朽性や耐用年数が必要なのかを考慮して、それなりに耐朽性のある木材を使うべきなのです。