街の中の木を邪魔もの扱いする人が多い。
集合住宅に住んでいる人は顕著だ。
例えば40世帯も住んでいるマンションの外構には広い敷地に3mに満たない樹が5本ほどしかない。
敷地外の樹には特にうるさい。
花木の花や葉が落ちて敷地に入るのが嫌なのだそうだ。
それだけ嫌うのだったらいっそ樹のない世界に住んでしまっては如何かと思う。
モアイ像で有名なイースター島には人が居ない。
その昔、森林が豊富な熱帯雨林の島であったという。
木材を利用するために伐採してしまったのだそうだ。
あるところまで伐採すると気候が変わり、土壌が変わる。
水を蓄えられる土ではなくなるのだ。
やがて残った木々も枯れ果ててしまった。
そして草木が生えない、動物も生活できない環境になってしまった。
人々は島を捨てるしかなくなった。
都市も同じ運命をたどるだろう。
まだ気候は変わっていないか?
選択しているのは都市の住民だ。