塗装下地の粗さと仕上がり比較

木質ガーデンアイテムのSITEC GARDENです。
今回は、よく使う屋外用塗料のオスモについて、下地と仕上がりの関係について比較してみました。

製品を作っていて、下地の粒度をどのくらいに設定するのか?という問題はかなり以前から気になっていました。
特に、屋外用塗装の場合、塗料の種類や塗りの厚さ、塗り回数などは気にしても、意外にも地肌の仕上げはあまり考えない傾向があります。

この度、ご要望もあり下地の状態と塗装の仕上がり具合を比較するサンプルを作ってみました。
木質はヒノキアスナロ材、塗料は屋外用のウッドステイン プロテクター(ローズウッド色)を使用しました。

材木の仕上げを行なっていない状態の粗肌、#80のサンドペーパーで仕上げた肌、同じく#120、#240について、1回塗り、2回塗りを施しました。
尚、非常に乾燥に時間がかかる塗料ですので、1回塗りの乾燥に中1日を挟んでの2回目施工としています。

全く異なるイメージの仕上がり

施工の結果は上記の写真の様になりました。
全般的に、1回目の塗装は薄い色合いで光沢もあまりありません。
2回塗りを施した色合いは深みが出て、光沢も出てきます。

また、1回塗りの場合は、どの仕上げでもだいたい木目がはっきりと見えています。
2回塗りの場合は洗い素地で木目が目立たなくなっています。

屋外用の製品の場合、多くは#120を使用しています。
大部分は均一に仕上がり、光沢感も美しいのですが、節やその周辺部などは光沢がない部分が生じることがあります。
これは植物性塗料の特徴なのですが、細かい肌だと結構目立つことがあります。
製品を屋外で使用しているとこの光沢感は時間と共に消えていくのでそれほど気にならなくなります。

これらの見本からは上記に挙げた以外にも様々な特徴が読み取ることができそうです。
仕上がりのイメージに大きな違いができるため、製品の塗り色をご指定する場合はこれらの下地の粒度も気にしてみるとイメージ通りに仕上がるかもしれません。

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