SITEC BLUE STUDIO

SITEC BLUE POT GARDEN STUDIO 20241016
こんにちは。
SITEC GARDENです。

この度、SITEC GARDENに、
Blue Pot Garden Studio
を設置致しました。
看板はSITEC BLUE STUDIOとしています。

SITEC GARDEN STUDIO
SITECがデザインしたポットや大型のプランターを展示していく予定です。
ここでは現在まで製品の屋外耐久試験をしておりますのでその経過も見ていただきます。
今後、展示製品を増やしていきたいと考えております。

ガーデン・ベンチ

国産木材の高耐久性木材を使用したレッドのデザイン・ベンチ

SITECのガーデン・ベンチをご紹介致します。

日本のガーデンに日本の木材で作ったベンチをお届けします。

国内で販売されている殆どのベンチは海外で産出された木材で作られています。
熱帯雨林産の常緑広葉樹がその素材です。
というよりも日本産の木材を使用して作られる市販ベンチはあるのかと考えてみれば、他に思い浮かびません。
間違っているかもしれません。あるでしょうか?

SITECでは、日本の都市をつくる素材は日本の資源を使った方が良いと考えています。
なぜなら、日本の『アイデンティティーを景観に顕す』ことがことができるからです。
このことは日常のわたしたちの個性と充実した意識の持ち様や、観光資源の創成にも役立ちます。

また、耐久木材に『熱帯雨林材を使用しない』という選択も重要です。
熱帯雨林産木材の伐採は森林破壊を引き起こしており、その9割は地元政府が承認しない不法伐採により伐り捕られています。
その結果、地域問題を超えて地球規模の気象変動を引き起こす原因にもなっているからです。

一方、日本国産の木材を使用することは、日本の地域創成や治山に役立ちます。
そのことは日本全体が豊かになる礎であると考えます。

それらのことを考えて国産木材を使用したベンチをデザインしました。
日本の抗耐久性木材のヒノキアスナロ材を素材として作られています。
日本の気候の厳しさに耐えうる構造を取り入れています。

塗装色はお好みに合わせて作ることが可能です。

製品の詳細はこちらです。

SITEC

屋外使いの木製品の常識

ベンチ,デザイン

木製品は屋外使用で室内使用よりもはるかに早く劣化します。
この劣化をいかに小さくするか、ということが木製品を長く使えるようにするポイントです。

実は、この方法について現在のあらゆる木工品製造者や製作に携わる職人は無視しています。
何時の時代からなのか、壊れたらまた新しいものを作ればいい、入手すればいいという思考が時代の幅を利かせ、作り手もこの考え方に最適化してしまっているからです。

そのため、木製品は価値のないものへのシフトが進み、どうせ壊れたり腐食するから、そうしたらまた新たに… となるわけです。

木工職人も長持ちする研究ができません。経済が伴わないからそんなことをやったら自らの利益が減ってしまうのですから。
20世紀後半には、壊れないものを作る商売は上手くいかないという商売人の話がありました。
壊れないものをつくる製造メーカーは、その製品が世間に行き渡ると新たに購入してくれるユーザーが居なくなるからということです。
確かに過去から現在迄の経済の面から見れば理屈 通りだと思います。

皆様もそういう理屈を聞くと『その通りだ!』と思うでしょうか?
『本音と立前で考えろ』と思うでしょうか。
その点、私は馬鹿者で『そんなことするのは正しくない』と思ったものです。
その様な理論があったとしても、長持ちするものを作りたいと思うのがモノづくり屋だと思うのです。
商売が上手くいかなくなるとしても、それとは切り離して良いものを作り残したいですね。

屋外木使いのことで京都 清水寺の大舞台は興味深いです。
大舞台は建築物というよりも構造物です。建築物は屋根があり、構造部はそれに覆われ雨を凌ぎます。
対して構造物は構造部分が風雨に晒されるという作りになっています。
この様な構造物では真面目に朽ちなく、長く使える工夫が施されています。
『なにもそこまでっ』と思われることも設計者や職人が真摯に実行しています。
例えば、大スパンが必要な長い部材にはそれに適した素材として杉材なのですが、重要な構造部分の素材は留め強度に優れる上に腐れにくいケヤキを使用しています。
その構造部の仕口部分にはその一つひとつに庇(ひさし)が設けられているのです。
仕口は水分の吸湿 膨張に耐える様に遊びが設けられています。
この考え方は建築や家具の作りに殆ど見受けられません。
私も屋外用木製品をデザインしたりする場合、特に屋外用の木製ベンチの仕口の方法は深く考えさせられます。
屋外構造物の経験値のない家具屋に見せればブカブカの仕口は笑われますが、家具屋が作った製品は屋外でバラバラに壊れます。

屋外用の構造物やエクステリアを高度に作る技術はあまり引き継がれたり、認知されていません。
そういった技術を発見、発明することもSITECの存在 意義と考えます。