ESGの都市エクステリア・ベンチ

ガーデンベンチの背景

ESGとはEnviroment、Social 、Governanceの略で使われます。
最近は非常に頻繁に出てくるワードです。
日本語では環境、社会、統治という意味になります。

企業とは何かという答えとして、「利益を追求する組織」という答えがありました。

現在から未来に向かってこの答えは間違いです。

現在の国際的見地に立つ企業の目的は、

『環境、社会、組織統治を適切に事業慣行に入れた事業主体』ということになります。

そのキーワードがESGという訳です。

”咲いてく”ではESG事業として国産の林産材を使用した製品づくりを行なっています。
事業者が消費者との仲介として付加価値を創造し、消費者に製品を届けます。

経済は社会の意思として森林の管理と未来のビオトープを育てる資金として機能します。

ESGの製品として都市で使用する屋外用ベンチがあります。

使用することで森林の環境を向上させる機能があります。

環境問題

セージ、プランター

環境問題の解決などメディアで話題になる機会が増えたと感じます。
国連が提唱したSDGs、日本のソシエティー5.0、組織CSRの骨格ISO26000の中で宣言されていることからも当然のと言えるでしょう。

それでも露出度はまだまだですね。
具体的な行動となると非常に乏しいと感じます。
地球温暖化の問題とエネルギー消費の問題は切っても切り離せない内容が多く、これらのことが頻繁に話題に上がってきています。

しかし、残念なのは生物多様性の話題が入っていないか又は極少量なことです。

組織及び企業CSRにおいては最も力を入れなければならない分野とも言えます。
人類の社会は生物多様性の恵沢の上に成り立っているのです。

エネルギー消費量を減らす、再生可能なエネルギー源とするなどの行動は気候温暖化を悪化させることを阻止する行動です。
しかし、気候温暖化を正常に戻す機能は生物にしか出来ないことです。
多くは植物、そのなかでも樹木、森林などのビオトープが担います。

私たちは地球上のビオトープの機能を最大化させる機能を守り育てなければなりません。
そのための行動はすぐにでも行わなければなりません。

トレーサビリティー(Trysability)

植栽の花々

食品の素材の調達、調理の履歴をトレースできるようにすることは食肉産地偽装事件などを経て、必要性が求められてきた経緯があります。
しかし、本当に消費者が求める情報が入っているかどうか。
その情報は本当に正確なのかということは、ただ信じるしかないのでしょう。

最近は大企業の間では当たり前となっているコンプライアンスの厳守ということへの課題は現在もごく当たり前に残っています。

例えば、ここ1、2週間のニュースで目にしたものでは、原油販売大手が有鉛ガソリンのトレーサビリィーと品質を消費者に誤魔化していたことや、大手造園会社などが従業員の経験値を偽装して国家資格を取得し続けていたことなど、やはりトレーサビリティーから派生した問題が明るみに出ています。
これらは意図的に行ったとも考えられることからコンプライアンスに関わる違反です。
立派なCSR白書などは一体何のためにあるのでしょうか。

上記の例とは裏腹に意図せずに倫理的行動に反する行為ということも多い様に思います。
例えば、都市を魅力的にしたいという思いから港湾に木製デッキを敷いたということもそれに該当します。
日本の国や地方行政が耐久性がある素材を求めて南洋の熱帯雨林から産する木材を使用した場合です。
熱帯雨林が破壊され、それを使用することがさらに状況を悪化させるということを知らずに多くの熱帯材を導入して事業を行なっていました。
海外からの指摘やバッシングが発生してからデベロッパーは気づいたのです。

その後は、熱帯材には問題があるからと、木材の代わりにプラスチックを使用して事業を行います。
複合プラスチックやFRPなどの素材は燃やすと有毒ガスが発生するため焼却処理されずに廃棄されます。
事業を行うデベロッパーはその施設が役目を終えた時、最終処分場で埋め立てられているだけに過ぎないことを知らずにいます。
適切に処理され、再生されてまた生まれ変わっていると公言します。

この一連の例では、前者が熱帯雨林木材を使用したことが生産に関するトレーサビリティーから表れた問題と言えます。
後者が複合プラスチックの廃棄に関するトレーサビリティー上の問題であると捉えることができます。

これらのことの発生は無知が生む結果だということで間違いありません。

私たちは行動の前に、倫理を学び、環境についての知見を得ていなければなりません。