有機性物質としての木質

木製 プランター SITEC

木質が時代から淘汰されてきた頃、私もいつか木質に変わる素材が開発されると考えた。
その時代に使用されていた木質素材はそれまでの過渡にあると、新素材に期待を膨らませていた。
ところが最近になって思うことは、木質に変わる素材への期待はそれよりももっと以前から、かなり前からあったのではないかと考えるのだ。
70年代の車のダッシュボードは木質でもないのに木質らしいプリントが施されていた。
木質への憧れは本物を使う問題を検討した結果として偽物を使用した。
プリント木質を使う理由は高級感を醸し出すためであったという車マニアの分析もある。
なるほどそのような車は高級車であった。
そこまでする木質への崇高な想いだけはあったのだ。

と古い時代の慣例を思い出す。
しかし、逆さまに現代を省みるとプリントした木質はありとあらゆるところにある。
現代こそ木質を求めるところに素材がない。
木質を求める消費者に木質が行き渡らない。
事業者はこれは木質に変わる素材だよとばかりにプラスチックを木質に見せた製品を出してくる。
この木質まがいのものは木質の感覚を満足できてない。
食料は99%が有機性のものであり、生命体の働きを借りずに人間がそのタンパク質を合成することには成功していない。
偽木質も同じように人間が満足するような感覚を出すことは難しいだろう。

しかし、本物の木質は消費者が求めれば手に入るのだ。

ESGの都市エクステリア・ベンチ

ガーデンベンチの背景

ESGとはEnviroment、Social 、Governanceの略で使われます。
最近は非常に頻繁に出てくるワードです。
日本語では環境、社会、統治という意味になります。

企業とは何かという答えとして、「利益を追求する組織」という答えがありました。

現在から未来に向かってこの答えは間違いです。

現在の国際的見地に立つ企業の目的は、

『環境、社会、組織統治を適切に事業慣行に入れた事業主体』ということになります。

そのキーワードがESGという訳です。

”咲いてく”ではESG事業として国産の林産材を使用した製品づくりを行なっています。
事業者が消費者との仲介として付加価値を創造し、消費者に製品を届けます。

経済は社会の意思として森林の管理と未来のビオトープを育てる資金として機能します。

ESGの製品として都市で使用する屋外用ベンチがあります。

使用することで森林の環境を向上させる機能があります。

里山を持続させるマネジメント 〜地域材を利用して都市に花を〜

プランター,大型

咲いてくは人が持続的に生きて行ける環境づくりをマネジメントします。
その中の一つの行動として、人間の生活を支える森を育てる事業を継続的に行なって生きたいと考えています。
現在の都市社会には膨大な人数の人々が生活しています。
しかし、人間が生きていくために必要なバイオマスは都市には殆ど存在しません。

都市が必要とするバイオマスは自然の中や里山・里地が提供しているのです。

咲いてくでは里山を整備する事業として日本の林産材を育て・利用することを推進しています。
植林 → 育林 → 伐採 → 植林…を繰り返して資源を枯渇させずに利用し、環境を整える森林の機能を最大にする事業です。

現在行なっているのは、地域材の利用促進を考慮した地域山林の利用です。
北海道産材のカラマツと青森県産のヒノキアスナロを組み合わせたフラワーベッド ベースを製品化しています。
製品は都市景観を彩るものです。

このように、山林の資源を利用して都市景観の質を向上させ、同時に都市経済を森林管理に循環させる事業を確実に作り上げたいと考えています。

製品は都市での利用に配慮したデザインと機能を持ち合わせたものを狙って作られています。

また、海洋環境や土壌環境を汚染する再生不可能なFRP製品の利用を食い止めるためにも地域木材を使用した製品の普及に努めます。