GIGA型の超大型プランターの植栽事例

GIGA型の超大型プランターの植栽事例は排水性・通気性の違いが著しい
GIGAプランターはSITEC GARDENの超大型プランターの一つです。
耐久性の高いヒノキアスナロ材を使用したプランターで、長く使えることは勿論のこと、
他にも優れた機能を持ち合わせています。
その一つが、植物が旺盛に健常に育つ環境があります。
植物の生長を促す条件に、大切ものの一つとして用土環境があります。
優れた用土は団粒構造で、植物と共生する土壌微生物がそれをつくります。
土壌生物には、ミミズや根粒菌や菌根菌などがあります。
植物にとって有益な土壌生物の殆どは酸素を必要とします。
そのため、プランターや植木鉢には通気性が必要なのです。
通気性には排水性が絶対条件で、滞留なく水を速やかに排水できる構造が重要です。
更に微生物の活動を促して土壌の通気性を高める循環の構造をつくることです。

この大型プランターを見てください。
植物はとても旺盛に育っています。
このプランターのサイズは超大型で
W1600×D800×H690(mm)
です。
容量が大きいほど用土の量も多く植物も多いため通気性は更に重要になってきます。
効果的な植栽で緑と憩いを都市に提供することはプランターの役割として大きなことだと考えます。
通気性に優れる大型プランターをお使いください。

このプランターの詳細ページはこちらです。

天然林と人工林

天然林の森林
日本の木材産地には、天然林と人工林があります。
それぞれ有名な産地としては、

天然林

青森県の青森檜葉林(ヒノキアスナロ林)
秋田県の秋田杉林
長野県の木曽檜林(ヒノキ林)

これらが天然林の三大美林と言われるところです。

人工林

静岡県の天龍杉林
奈良県の吉野杉林
三重県の尾鷲檜林(尾鷲ヒノキ林)

これれは人工林の三大美林と言われています。

この中のいくつかは聞いたことがあると思います。
木曽の檜“なんかは銘木の一級品なので、殆どの人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

天然林と人工林の違いについて

天然林は、自然のままの植生を利用して、利用できそうな樹木を選んで伐採する択伐(たくばつ)という伐採方法をとっています。
自然のままの状態で、人間が利用する樹木の他に広葉樹や低木類が混合して存在します。
当然に、多くの生物が生存する自然そのものの森です。

一方、人工林は、一般的に利用目的の樹木を植樹するためにもともと茂っていた斜面一帯の樹木を伐採します。自然の守りを消し去った上で目的の樹木を植栽し、それ以外の樹木や草本などが生えるのを抑えるために定期的に刈払いを行います。
単一の樹々の森が出来上がります。
植栽を行った後の30年〜50年後に全ての樹を伐採して斜面を丸裸にした後、再び幼木を植樹する皆伐(かいばつ)を繰り返します。
この目的は、効率よく樹木が育つ様にしたり、効率よく一連の伐採作業を行える様にするものです。

天然林・人工林それぞれの特徴について

天然林の森は、自然の森ですので生物多様性に優れます
広葉樹も多く生息しているため、多くのバイオマスを含んだ用土が堆積して多くの微生物が生息しています。
生産する木材は均一とは言えません。
基本自然の樹木ですので枝が多く大きな節が目立ちます。
著名な木曽檜の木材には大きな節があるのはこのためです。

一方、人工林は目指すのがひとつの種類の樹木である単一林です。
単一林は樹林内の土が偏ります。
バイオマスを含んだ用土は限られ土壌の微生物も少なくなるのは必然です。
水分を保てない土壌は豪雨などの際に一気に下流域へ流れ出し、土砂災害などを引き起こすこともあります。
また、偏った生物が棲みつき結局樹木に危害を与えます。
ネズミの被害は大きく、阻止するために殺鼠剤を撒いたりする行為はさらに複雑に生物多様性に影響を及ぼします。

生産する樹木は植える時期が一定で、単一品種であるため生長が均一です。
商品としての木材は安定した価格が見込まれるということはあるようです。
立派な吉野杉や尾鷲檜には無節が多く、四方柾と言われる銘木の産地であるのはこの様なことも関係しているのです。

さて、皆様はどちらの樹木を選ぶでしょうか?

テーブル形式レイズドベッドにイチゴ苗

車椅子で使用 レイズドベッドの植栽 いちご
このレイズドベッドは、SITEC GARDENが試験的に植栽を行い自社製品のデータをとっているものです。

この植栽は、立位・座位・車椅子でも使用しやすいテーブル式レイズドベッドの植栽です。

季節ごとに植栽が変化する様な構成にしています。

春一番にはチューリップ、初夏にはチャイブが咲く構成です。

といっても植え替えているわけではありません。

植物の活動期と休眠期のズレを利用して四季ごとの植栽レイヤーができる様にしているのです。

暑さを嫌うチャイブは、年に2度の萌芽、休眠があります。
春の萌芽の後には開花を伴います。
秋にはネギのみの成長で寒くなると冬枯れして春まで休眠です。

春の開花期には、黄色い花が咲くキジムシロも繁殖していました。
特に植え付けたわけではありませんが、黄色い花を楽しもうと放置していたものです。
夏に入り、チャイブが休眠する頃にはキジムシロの勢いが強すぎるので刈り取りました。
この度、そこにイチゴ苗を足して植えました。

勢いの強いキジムシロはここで排除することになりましたが、徹底的に駆除することはしません。
何故なら適度に活動すればキジムシロは土の状態を良くするからです。
有機性に富んだ土にする効果があります。
雑草はいつも邪魔者というわけでは無いのです。

本当をいうと、イチゴは春のもっと早い時期に植え付けて、今期の収穫まで持っていき、皆様にお見せしたいと考えていました。
ところが、前述のチューリップやチャイブの活動期だったので中々手をつけられずにいたのです。

最近やっとチャイブが休眠に差し掛かったタイミングで刈り取り、ポット苗で用意していたイチゴを植え付けました。
もう既に暑すぎてイチゴは今期の果実は難しいかもしれません。
現在シュートで増長している最中です。

テーブル型のレイズドベッドは、イチゴの様に食べられる作物を植えると皆で楽しむことができるシーンが作れると思っています。
果実は一期に一度の収穫ですが、野菜は何度か結果しますので少し長く楽しめます。
やってみなければわからないので試験中です。

このテーブル型のレイズドベッドは、鉢底の深さが160mmなので、少し浅すぎるという意見があります。
実はデザインした当初からそのことは気にしているのですが、現状でも意外と植物がうまく育っています。
土は乾燥になりますが、枯れるまでになりません。
当然プランターですから、水やりは行います。
盛夏では多くて3日に一度の頻度です。
今期ばかりではなく、毎年上手くいっています。

この深さの160mmには、デザイン上の優先順位がありまして、あまりに植栽面が高すぎるとガーデニング作業や花々の干渉に支障が出てくるだろうとの考えから高さを抑えるために最小限にしています。

しかし今季から少しだけ深さを増したタイプも用意しました。植栽の自由度を上げるために、深さ220mmの製品です。
6cm用土深さが増すことにより植栽の自由度は上がりますが、より高い植栽面はガーデニングには少し窮屈に感じるかもしれません。
もちろん使う人によって感じ方は違いますね?

さて、夏を超えて少し涼しくなった頃にはイチゴ苗も増えていることと思います。
チャイブも休眠から覚めて再び活動を始めます。
秋のチャイブは成長後に刈り取り、冷凍保存して冬季の食料になります。
小ネギと同じ使い方をします。
継続して経過を見ます。
イチゴが結果した場合、また報告致します。

この植栽には、SITEC GARDENのテーブル式レイズドベッドを使用しています。