持続可能な木材調達の製品 〜木製都市景観プランター〜

国産の持続可能な木材を使用した製品を開発しました。
国産木材は耐久性がないと言われ屋外用施設ではあまり使われません。
SITECに言わせればそれは木材の適材適所を見分けずに使うメーカー、家具屋、大工のいい加減さからきている話だと実感しています。
彼らは一概に屋外用施設を木で作ると「3年しか持たない」と言います。
だからそれなりのものしか作りません。
木工を作る者たちが発する言葉としてはいい加減としか言いようがありません。
SITECではフラワーベッド・コンテナを10年の耐久性を基準にして、設計、実験、検証を繰り返し、
ようやく目的を達成できる製品を完成させました。

素材、設計、使い方の研究を重ねて作られたフラワーベッド・コンテナです。

相対

はまなす

物理学の分野では相対性理論は画期的な発見であった。
絶対的な事象で物事を見ると、主体にとってはプラスであってもマイナスに見えることがある。
しかも、現実的な問題では、主体から見てどうであるかが問題で、絶対量には意味がない。
このことは社会における人間心理にも当てはまることだ。

例えば、兄弟において、
父親が、2人の兄弟を可愛がっている。
どちらも可愛がっているのだが、兄への愛情はより強く、第三者からの目で見てもそのように見える場合。
この場合、二人とも可愛がられているのだから、『二人とも幸せだと感じなければバチが当たる』といわれるのが日本の風習だろう。

しかし、そうはいかないのが人間心理である。
主体が一人きりだと気にならないことも、比較できるものがある場合はそれが基準となる。

企業の内部にもこのような人間関係は存在する。
報酬を受けて行われる業務においてということならば、社会人として分別をつければ解決すると考えられる。

しかし、分別がつけにくい場合もある。
財産や権限の譲渡などの場合には難しい。

100年 寝太郎

トレリス、クレマチス、木製

日本の寓話に百年寝太郎というのがある。
ろくすっぽ仕事もしないで寝てばかりの人のおはなしだ。

普通に考えて、100年は生きていた筈はないと考える。
あまりにも長い間 寝ていたことから大げさに100年としたのだろう。
こういう数字の使い方は日本人の洒落だ。
九十九里浜、千人浜など大げさな地名で表現する。
植物では千日紅、百日草など。
千年桜、千年杉なども怪しい。(本物もある)

さて、おそらく太郎は寝てばかりいたというよりも引きこもりだったのだろうと思う。
語弊があってはいけないので、ここでは憶測で書くと一応お断りしておく。
一般的に人々は日常のあれやこれやに押し迫られて、物事を考えて行動する余裕すらなくなりがちだ。
どのようにしたら豊かになれるのかをじっくり考えもせず、日常を優先させて本質を忘れる。
太郎はそんな社会の人々を客観的に見ていたのだろう。

元来は太郎も社会に出ていた若者だったと思う。
しかし、何かの拍子に引き篭った。
引き籠ってしまったとは言わない。
これも一つの多様性だ。

植物の種を播種すると、早く芽を出すやつと、まったく芽を出さないのもある。
早く芽を出すものは早く成長するのかと思いきや、日照りが続いて枯れてゆく。
日照りが終わり、雨が降ると暫くして殆どの種が芽を出す。ここに来て芽を出さない種もある。もともとダメな種か、或いは死んでいるのだろう。
芽を出した奴らはいいところまで成長した。もう大丈夫。いや、虫の群れが葉芽を食う。
壊滅だ。
長雨が続く。暫くすると、死んでいたと思われていた種の幾つかが芽を出してきた。
生きていたのだ。
地面は大量の水を吸収し、もう日照りが続いても乾燥しない。虫も去った。
植物にも種を持続させるための多様性があるのだ。

アリの世界では、休む暇もなく一生懸命に働く虫らばかりだと考えていた。
しかし、全く動かずじっとしている虫らも居るらしい。
自然現象の変化でアリの群れに危機が生じたとき、じっとしていた虫が動き出すという。
じっとしていた虫は危機管理班だったのだ。

その後、社会を俯瞰していた太郎は偉大な仕事を成して人々を救った。
環境変化によって自分の持っている力を発揮する人がいる。