テーブル・レイズドベッドに”苺”

レイズドベッド・テーブルに苺(イチゴ)実る2
夏の終わり頃に植え付けた苺が実りました。
今年は収穫する予定はなかったのですが、人ふさだけ開花して結果しました。
苗はシュートでたくさん分岐していますので来春の収穫が楽しみです。
レイズドベッド・テーブルに苺が実を結ぶ
周りにある”草の様なもの”は何か?と母に問われました。
これは”チャイブ”です。日本では”エゾネギ”と呼ばれる細いネギです。
繁茂していますが、収穫するとネギの様に食べることができます。
いちごと混ざっていますので収穫が大変です。
一緒に植え付けているメリットは、”コンパニオン・プランツ”といって共生させることで病虫害の予防に役立つことを期待してのことです。
しかし、施肥は多く必要でしょうね。

テーブル形式レイズドベッドにイチゴ苗

車椅子で使用 レイズドベッドの植栽 いちご
このレイズドベッドは、SITEC GARDENが試験的に植栽を行い自社製品のデータをとっているものです。

この植栽は、立位・座位・車椅子でも使用しやすいテーブル式レイズドベッドの植栽です。

季節ごとに植栽が変化する様な構成にしています。

春一番にはチューリップ、初夏にはチャイブが咲く構成です。

といっても植え替えているわけではありません。

植物の活動期と休眠期のズレを利用して四季ごとの植栽レイヤーができる様にしているのです。

暑さを嫌うチャイブは、年に2度の萌芽、休眠があります。
春の萌芽の後には開花を伴います。
秋にはネギのみの成長で寒くなると冬枯れして春まで休眠です。

春の開花期には、黄色い花が咲くキジムシロも繁殖していました。
特に植え付けたわけではありませんが、黄色い花を楽しもうと放置していたものです。
夏に入り、チャイブが休眠する頃にはキジムシロの勢いが強すぎるので刈り取りました。
この度、そこにイチゴ苗を足して植えました。

勢いの強いキジムシロはここで排除することになりましたが、徹底的に駆除することはしません。
何故なら適度に活動すればキジムシロは土の状態を良くするからです。
有機性に富んだ土にする効果があります。
雑草はいつも邪魔者というわけでは無いのです。

本当をいうと、イチゴは春のもっと早い時期に植え付けて、今期の収穫まで持っていき、皆様にお見せしたいと考えていました。
ところが、前述のチューリップやチャイブの活動期だったので中々手をつけられずにいたのです。

最近やっとチャイブが休眠に差し掛かったタイミングで刈り取り、ポット苗で用意していたイチゴを植え付けました。
もう既に暑すぎてイチゴは今期の果実は難しいかもしれません。
現在シュートで増長している最中です。

テーブル型のレイズドベッドは、イチゴの様に食べられる作物を植えると皆で楽しむことができるシーンが作れると思っています。
果実は一期に一度の収穫ですが、野菜は何度か結果しますので少し長く楽しめます。
やってみなければわからないので試験中です。

このテーブル型のレイズドベッドは、鉢底の深さが160mmなので、少し浅すぎるという意見があります。
実はデザインした当初からそのことは気にしているのですが、現状でも意外と植物がうまく育っています。
土は乾燥になりますが、枯れるまでになりません。
当然プランターですから、水やりは行います。
盛夏では多くて3日に一度の頻度です。
今期ばかりではなく、毎年上手くいっています。

この深さの160mmには、デザイン上の優先順位がありまして、あまりに植栽面が高すぎるとガーデニング作業や花々の干渉に支障が出てくるだろうとの考えから高さを抑えるために最小限にしています。

しかし今季から少しだけ深さを増したタイプも用意しました。植栽の自由度を上げるために、深さ220mmの製品です。
6cm用土深さが増すことにより植栽の自由度は上がりますが、より高い植栽面はガーデニングには少し窮屈に感じるかもしれません。
もちろん使う人によって感じ方は違いますね?

さて、夏を超えて少し涼しくなった頃にはイチゴ苗も増えていることと思います。
チャイブも休眠から覚めて再び活動を始めます。
秋のチャイブは成長後に刈り取り、冷凍保存して冬季の食料になります。
小ネギと同じ使い方をします。
継続して経過を見ます。
イチゴが結果した場合、また報告致します。

この植栽には、SITEC GARDENのテーブル式レイズドベッドを使用しています。