テーブル形式レイズドベッドにイチゴ苗

車椅子で使用 レイズドベッドの植栽 いちご
このレイズドベッドは、SITEC GARDENが試験的に植栽を行い自社製品のデータをとっているものです。

この植栽は、立位・座位・車椅子でも使用しやすいテーブル式レイズドベッドの植栽です。

季節ごとに植栽が変化する様な構成にしています。

春一番にはチューリップ、初夏にはチャイブが咲く構成です。

といっても植え替えているわけではありません。

植物の活動期と休眠期のズレを利用して四季ごとの植栽レイヤーができる様にしているのです。

暑さを嫌うチャイブは、年に2度の萌芽、休眠があります。
春の萌芽の後には開花を伴います。
秋にはネギのみの成長で寒くなると冬枯れして春まで休眠です。

春の開花期には、黄色い花が咲くキジムシロも繁殖していました。
特に植え付けたわけではありませんが、黄色い花を楽しもうと放置していたものです。
夏に入り、チャイブが休眠する頃にはキジムシロの勢いが強すぎるので刈り取りました。
この度、そこにイチゴ苗を足して植えました。

勢いの強いキジムシロはここで排除することになりましたが、徹底的に駆除することはしません。
何故なら適度に活動すればキジムシロは土の状態を良くするからです。
有機性に富んだ土にする効果があります。
雑草はいつも邪魔者というわけでは無いのです。

本当をいうと、イチゴは春のもっと早い時期に植え付けて、今期の収穫まで持っていき、皆様にお見せしたいと考えていました。
ところが、前述のチューリップやチャイブの活動期だったので中々手をつけられずにいたのです。

最近やっとチャイブが休眠に差し掛かったタイミングで刈り取り、ポット苗で用意していたイチゴを植え付けました。
もう既に暑すぎてイチゴは今期の果実は難しいかもしれません。
現在シュートで増長している最中です。

テーブル型のレイズドベッドは、イチゴの様に食べられる作物を植えると皆で楽しむことができるシーンが作れると思っています。
果実は一期に一度の収穫ですが、野菜は何度か結果しますので少し長く楽しめます。
やってみなければわからないので試験中です。

このテーブル型のレイズドベッドは、鉢底の深さが160mmなので、少し浅すぎるという意見があります。
実はデザインした当初からそのことは気にしているのですが、現状でも意外と植物がうまく育っています。
土は乾燥になりますが、枯れるまでになりません。
当然プランターですから、水やりは行います。
盛夏では多くて3日に一度の頻度です。
今期ばかりではなく、毎年上手くいっています。

この深さの160mmには、デザイン上の優先順位がありまして、あまりに植栽面が高すぎるとガーデニング作業や花々の干渉に支障が出てくるだろうとの考えから高さを抑えるために最小限にしています。

しかし今季から少しだけ深さを増したタイプも用意しました。植栽の自由度を上げるために、深さ220mmの製品です。
6cm用土深さが増すことにより植栽の自由度は上がりますが、より高い植栽面はガーデニングには少し窮屈に感じるかもしれません。
もちろん使う人によって感じ方は違いますね?

さて、夏を超えて少し涼しくなった頃にはイチゴ苗も増えていることと思います。
チャイブも休眠から覚めて再び活動を始めます。
秋のチャイブは成長後に刈り取り、冷凍保存して冬季の食料になります。
小ネギと同じ使い方をします。
継続して経過を見ます。
イチゴが結果した場合、また報告致します。

この植栽には、SITEC GARDENのテーブル式レイズドベッドを使用しています。

WOE4-075075、リボス塗装

超大型プランターWOE4-075075
大型ポットの塗装を仕上げた状態です。

リボスのダークブラウンの乾燥状態です。

osmoも難しい塗料ですが、リボスも結構難しい塗料だと思います。

リボスの場合は缶ごとに色のばらつきがとても大きいことが塗装を難しくしています。

Productとしては均一に仕上げたいものですが、なかなか苦労します。

ガードラックなどだと一回で決まるのですが。

この記事の製品は、SITEC GARDENの大型ポット(植木鉢)です。

【景観維持性能】って何ですか?

10年の耐久性を持つ国産木材を使用したSITEC製大型プランターの植栽
ものには耐久性があります。
これはそのものがどの程度の時間使用できるかというものです。
一般的な消費財は10年となっています。
例えば、家電は10年を基準とし、一般認識もそのようになっています。
最近の車は長持ちする様にできていて長持ちする様になっていますが、一般認識としては10年ではないでしょうか。
木造住宅は30年と言われていましたが、現在は50年以上は持つ様です。
この様に、道具などにはどの程度の長さ使用可能なのかという度合いの尺度として耐久性があります。
耐久性は【使用可能】な年数のことを言います。

ところで、景観資材について見てみましょう。
景観資材の目的は【景観を良くする】という目的で設置されます。
であれば、景観資材の耐久性は景観を維持できる年数が耐久性となります。
まあ、しかし実際にはそうはなっていません。

プランターについて見てみましょう。
一般的に多く使用されるのはFRPのプランターです。
FRPとは、ガラス繊維などを混ぜ合わせたプラスチックのことをいいます。
プラスチックは強度が弱いので、繊維を入れて強化しているのです。
FRPはプラスチックの様に割れなくなったかというと、残念ながら割れます。
ヒビが入った箇所に繊維が残っているのでバラバラにはなりませんが。

このことは、繊維で強化した様々な素材でも同様なことが言えます。
例を挙げると、繊維で強化した石質素材もそうです。
セメント系の素材に繊維を混ぜ合わせたもの、粘土質に繊維を混ぜ合わせたものなどもそのうちに入ります。
これらの素材を使用した製品は、割れはしませんがクラックが入るのです。
クラックがはいった製品を景観をつくる必要性のあるところに設置したままにするでしょうか?

ここで出てくるのが景観維持性能です。
ヒビが入っても植物を植えるには問題がないので使用耐久性は維持しています。
しかし、景観を良くするための資材なのに、景観に悪影響を与えてしまうならばもはや景観維持性能はマイナスです。
多くの人は景観上大事な場所にクラックの入った製品を置いておきません。

この様に見ると、プランターの耐久性は景観維持性能に依存するということになるのです。
実際に、クラックの入ったプランターを、表通りに置いておくということはありません。(例外を除く)
多くの人は撤去しています。

この様にしてみると、繊維質性プランターの景観維持性能は10年もないのです。

さて、次に木製プランターはどうでしょうか?
木製品の場合、新しいのもよければ、古くなった姿もまた風情が出ます。
その様なことから見れば、木製の景観資材の耐久性は使用耐久性とほぼ一致すると言えます。
つまり、壊れるまでが使える年数となります。
ただ、一般的に木製品は耐久性が低いと思われがちです。
2、3年で壊れるというふうに多くの人は思っている様です。

木製品でも長持ちする製品はあります。
設計 → 使用 → 検証 → フィードバック
という製品改良を行なっていけば10年使用できる製品は出来るのです。
SITECの木製プランターは、
塗装の更新などのメンテナンスを行うことにより、使用耐久性および景観維持性能は10年です。

SITEC GARDEN