スーパー・ラット ”Super Rat”

前回ねずみのお話を書き、その時にもう一つのねずみのお話を思い出しましたので記事にします。

ナーセリーをしている方のところに時々寄らせてもらっています。

訪問したある時、ネズミの被害でちょっとした騒ぎになっていました。

土場で、引き出しのついた戸棚の殺鼠剤が食われているのだそうです。

鼠の死骸も発見されず、何度も繰り返されているとのこと。

スーパーラットの仕業だということでした。

説明を聞くと、殺鼠剤の毒に耐性を持つネズミの仕業だというのです。

殺鼠剤を食料にして好んで食うネズミをスーパーラットというのだそうです。

100匹の内、1匹に耐性があって生き残るとすると、耐性を持つ2匹がつがいになり、スーパーラットのみが生き残るのです。

スーパーラット以外のねずみは殺鼠剤で存在しなくなるので全てのねずみがスーパーラットになるのです。

なるほど自然の仕組みはすごいですね?

森林の表情を都市景観に

都市の景観に森の表情が出ているとしたら、良いとは思いませんか?

都市はそれ自体では成り立たず、周りの環境に支えられています。

酸素の供給、二酸化炭素の吸収、温度調整機能、涵養機能、災害防止機能などは森林が行なっているし、

食料供給は農地や海がその役目を担ってくれいているのです。

電力も都市の外側です。

その都市を支えているものが景観などに表れていると、その都市らしさが見えてくるのではないかと思うのです。

いま、行おうとしていることは、日本の森林の素材を使って都市の景観作りを行うことです。

森の表情を見てください

補完

農園

私の恩師に定年後農園をしている方がいらっしゃいます。
始められてもう8年近くが経ちます。
毎年、年末になると仲間が集まり忘年会を行います。
皆、一年の近況などを聞くのですが、その恩師の毎年のお話の変化が興味深いので紹介いたします。

ある歳、小さなネズミがイチゴを荒らし、タヌキの一家も出没し、作物を荒らすのです。
ネズミは殺鼠剤で処分し、タヌキは籠罠で捉えて遠くに連れて行って放したのだそうです。
やれやれ。

次の歳、ドブネズミらしき大きなネズミが作物を荒らし、アライグマも出現して作物を荒らしたそうです。
ドブネズミはやはり殺鼠剤、アライグマは箱罠で捉えて役所へ出して処分したとのことでした。

これらから見えてくることは、一つの種がそこから居なくなると、また別の種が補完するということなのでしょう。

自然界と里地の出来事でなるほどと思わせます。

今度はどんなお話が聞けるのか楽しみです。