薪ストーブ

野の ペレットストーブ

北海道札幌では本日とうとう最低気温10℃となった。
気候のことでいうとあまり良いこととは感じられない季節の到来だ。
秋を楽しめれば良いのだが、骨身にしみる寒さにはそれにも増して下げる。
生命体は持続性を求めるので、人間心理も快楽感よりも危機感を優先させるようだ。
人によりその感じ方は二分されるかもしれないけれど私はそう感じる。

この数年、冬の唯一の楽しみはストーブになった。
これは本当に極上の唯一の楽しみだ。

この季節になるとそろそろ薪を準備しなければならない。
寒くなると薪を準備するのも労力が大きくなる。

薪ストーブの良いところは体が芯まで温まる。
しかも暖かさが持続するのだ。
この暖かさには幸せを感じずにはいられない。

薪ストーブは良いことばかりではない。
薪を準備することも大変であるが、点火と燃焼持続の作業が必要だ。
石油やガスストーブの様に自動化されていないのでその都度薪を入れ続けなければならない。
点火の時は煙が逆流することもあり、部屋中煙が蔓延して不快になったり、家族にも大迷惑がかかる。
煙の匂いが衣服や鞄などの持ち物に付着して出先で匂いを嗅がれるなどの後遺症も残る。
定期的に煙突掃除もしなければならない。
以上のデメリットにはため息ばかりであるが、これはストーブの効果が勝る。

薪ストーブの良いところとして、
客観的な理由がある。
バイオマス燃料であり、持続的な地球環境を構築できる。
このことは人類全体に貢献できるということだ。

『薪ストーブのメリットは解るが、前述のようなデメリットは困る』
という人にも良い選択肢がある。

『ペレット・ストーブ』

森林資源の再利用だ。
林業副産物をチップ状に加工したものだ。
ストーブは自動でチップを供給できる製品もある。
これは便利だ。
煙突を必要としないFF式の製品まである。
ペレットは日本製を使いたい。
地域と日本創生、森林管理に貢献できる効果がある。

COP21、SDGs の行動として何をするか?

ペレットストーブも有効な方法だろう。

ハンバーガーチェーンの脱プラスチック

大手ハンバーガーチェーンの脱プラスチックは今から25年も前に始まった。
それまでは、ピエロや動物、プラスチック製のベンチなどで店内を装飾していた。
ある時から、脱プラスチックが始まった。
労働条件の改善が求められ始めた時代だ。
当時、複合プラスチック(FRP)は様々な工業製品として利用された。
中でもプレジャーボートやスポーツカーのボディーなど、それほど大量には作らないものを作る材料である。
型を作り、それに人の手で溶剤に溶かした樹脂とガラス繊維を交互に重ねていく工法だ。
機械を使った流れ作業ほど効率は良い工法ではないが、高価な製品をつくるので採算が合うのだ。

問題は、溶剤を使用することと、生身の人間がそれを取り扱うことがもっとも重大なことであった。
溶剤は人体に及ぼす有害性が重大問題となっており、厚生労働省が廃止の方針を打ち立て、これらを使用する工業は国内では不可能になり始めていた。
塗装、シルク印刷、そしてこの複合プラスチックの分野だ。
現在の塗料は特殊なもの以外は溶剤は使用されない。シルク印刷はカラー分解に置き換わった。複合プラスチックの成形は国外で作ることとなった。
FRPに限っては、この危険な仕事が人間の取り扱うものではなくなった訳ではなく、現在も日本の需要のために経済の弱い国の労働者が健康と引き換えに就業しているのだ。

しかし、日本企業はこのFRP事情を好機と受け取る。企業にとっては低コストになったということだ。

ハンバーガーチェーンが止めたのとは正反対であった。

ハンバーガーチェーンの取り組みは全てが改善されている訳ではない。
ストローや飲料の蓋は未だに使い捨てプラスチックだ。
それでもビニル袋から紙袋に変更したのもこの時代だった。
あまり良いことが言わる機会がないハンバーガーチェーンではあるが、
我々が大いに見習うべき、素晴らしい行動をとっているのだ。

持続可能な木材調達の指針

林野庁から持続可能な木材供給の指針が出されてる。
国産材に限らず、地球上の森林から供給される全ての木材についての指針である。

この指針は、木材を供給する者、木材を流通する者、木材を使って造作する者、木材を使って製造物を作る者、木材を使って経営資源を作る者が含まれる。

注目しなければならないのは、事業主体も含まれることだ。
現場大工が勝手に海外から違法伐採の材料を仕入れて、事業者の商業施設を作った場合などは事業者の責任であるということだ。
監督責任があり、言い逃れは許されない。

SDGsでも『作る責任』『使う責任』が謳われている。
地球環境を守るためにパートナーシップが必要だ。

違法伐採の木材を安く仕入れて、
『自分の商売だけが上手くいけばいい』なんてことがあってはならない。
倫理が求められる。