屋外木部用の塗料について

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SITECでは3種類の木製塗料を使用しています。
環境負荷や人体への悪影響の少ない銘柄で選んでいます。
この記事では木製塗料について記載致します。

塗料には消費期限があります。
といっても食品の様にシビアではなく結構長持ちします。
それでもなるべく早く使用する方が劣化が少なく済みます。
特に、一度開封して使用した塗料は消費期限は極端に短くなります。
これは、劣化の原因が材料混合と酸化にあるからです。
缶を開封するだけならそれほど劣化は始まりません。
攪拌(かくはん)することに原因があります。
一般的に、塗料は数種類の合成物で構成されています。
塗料メーカーが製品にする時点では、これらの合成物は幾つかのペースト状となっており、それぞれが分離した状態で缶に注入されます。
ペーストには規定量の顔料、硬化剤、エナメル変性剤、防腐剤などが含まれています。
そこにサラサラの溶剤が入れられるのです。
入缶時には攪拌されずに別々の状態で缶に入っています。
消費者の元に届き、缶を開封すると沈殿した状態に見えますが、これは沈殿したのではなく、初めから混ぜ合わせられていないのです。

開缶し、塗料を攪拌することにより全ての材料が混合されて『塗れる』状態になります。
この時点で硬化剤も混合されるため、空気中の酸素や水分、そして紫外線によって硬化のスイッチが入った状態です。
未使用の塗料として見た場合、劣化が促されるのです。
ですから、品質を保持する観点から見れば、塗料は使用する分だけの缶を買い求め、使い切るのが理想なのです。

しかし、缶で求める塗料は色が微妙に缶ごとに異なります。
それは塗料の銘柄・色・合成時期によって様々です。
大量生産なのでそれほど違いはないだろうという考えが一般的です。
この色の違いは見過ごせないほど顕著に現れることがあるので注意が必要です。
色は見る人によっても異なりますが、多くの人が違いが感じるほど顕著なこともあります。
このことは、製作を依頼した側にもしっかり理解して戴かなければならない大切な事です。
念を押して記載しておきます。
『ロットごとに結構違うことがあります。』

この色の違いは先に説明しました製造方法に原因があります。
濃縮したペーストを注入する際に、ほんの僅かに量が違うことにより発生します。
同じ注入機により入缶する場合、缶が小さくなるほど誤差の割合が大きくなります。
大缶は10,000ccですが、小缶は750ccです。割合でみると一桁レベルで誤差が大きくなるのです。

もう一つの原因は、自然塗料について原材料にあります。
自然塗料は自然物を原料とするので、人工的に合成された顔料とは少し異なります。
原材料の色味の違いが塗料の色のばらつきとなることもあります。

ですから、塗料は劣化と色の天秤にかけて数量を考慮して仕入れなければなりません。
ここにコストも関係してくるから管理は更に気を使うことになります。

ところで、メンテナンスなどで皆様が塗料を使用することもあるかと思います。
この場合、使い切る量を購入し、よく攪拌することをお勧めします。
750cc缶の攪拌は、幅2mm×厚5mm×長さ250mm程度の攪拌棒を使用し、缶の底にペーストが残らないように均一に混ぜ合わせます。
時間にして5分以上攪拌することをお勧め致します。

【サイテックで使用している屋外用木製塗料について】
リボス自然健康塗料
全ての材料を自然物から調達している塗料。
クリアな色合いが特徴。
環境と健康に悪影響を与えないことを基準とするポリシーがあります。

オスモ
植物油性塗料の先駆け的塗料。
シックな色合いが特徴。

ガードラック・アクア
屋外木製品用の水性塗料として最も耐久性の高い塗料。
塗り潰しの均一の仕上がりが特徴。

JAPAN FOREST WOOD BENCH

座板がメタルのベンチを作ったことがある。


座ってみてどうですか?

えっ?

冷たくないですか?

確かに冷たい。

ベンチは木で作るものですよ


それからベンチは木で作ることにした。

教えてくれたその人の笑顔は今でも忘れられない。

薪ストーブ

野の ペレットストーブ

北海道札幌では本日とうとう最低気温10℃となった。
気候のことでいうとあまり良いこととは感じられない季節の到来だ。
秋を楽しめれば良いのだが、骨身にしみる寒さにはそれにも増して下げる。
生命体は持続性を求めるので、人間心理も快楽感よりも危機感を優先させるようだ。
人によりその感じ方は二分されるかもしれないけれど私はそう感じる。

この数年、冬の唯一の楽しみはストーブになった。
これは本当に極上の唯一の楽しみだ。

この季節になるとそろそろ薪を準備しなければならない。
寒くなると薪を準備するのも労力が大きくなる。

薪ストーブの良いところは体が芯まで温まる。
しかも暖かさが持続するのだ。
この暖かさには幸せを感じずにはいられない。

薪ストーブは良いことばかりではない。
薪を準備することも大変であるが、点火と燃焼持続の作業が必要だ。
石油やガスストーブの様に自動化されていないのでその都度薪を入れ続けなければならない。
点火の時は煙が逆流することもあり、部屋中煙が蔓延して不快になったり、家族にも大迷惑がかかる。
煙の匂いが衣服や鞄などの持ち物に付着して出先で匂いを嗅がれるなどの後遺症も残る。
定期的に煙突掃除もしなければならない。
以上のデメリットにはため息ばかりであるが、これはストーブの効果が勝る。

薪ストーブの良いところとして、
客観的な理由がある。
バイオマス燃料であり、持続的な地球環境を構築できる。
このことは人類全体に貢献できるということだ。

『薪ストーブのメリットは解るが、前述のようなデメリットは困る』
という人にも良い選択肢がある。

『ペレット・ストーブ』

森林資源の再利用だ。
林業副産物をチップ状に加工したものだ。
ストーブは自動でチップを供給できる製品もある。
これは便利だ。
煙突を必要としないFF式の製品まである。
ペレットは日本製を使いたい。
地域と日本創生、森林管理に貢献できる効果がある。

COP21、SDGs の行動として何をするか?

ペレットストーブも有効な方法だろう。